JR九州の古宮洋二社長は24日、鉄道運賃を早ければ年内に値上げする方針を明らかにした。値上げ幅は「算定中」と述べた。消費増税を除くと、同社の運賃引き上げは1996年以来となる。

 運賃は、施設の整備や営業にかかる費用などに、適正な利益を上乗せした「総括原価」をもとに算定される。4月に算定方法が変更され、災害による特別損失なども含められるようになったことを受け、同社は算定し直しているという。結果は新たな運賃に反映させる考えだ。値上げには国の認可が必要となる。

 古宮社長は「災害がこれだけ急激に増えており、動力に必要な燃料費も上がっている」とし、値上げへの理解を求めた。

 96年の値上げ時は平均7.8%引き上げ、初乗り運賃(3キロまで)で20円増だった。(池田良)

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