2023年5月1日時点で日本語学校に在籍した外国人留学生は9万719人で、11年の調査開始以来で過去最多となったことが24日、日本学生支援機構の調査でわかった。前年同時期から約4万人増え、文部科学省は「新型コロナウイルスの水際対策などが緩和され、これまで入国できなかった人が一気に来日したからではないか」と分析する。

大学や専門学校などの在籍者を含む外国人留学生の総数は前年同時期より2割多い27万9274人だった。外国人留学生が増加に転じるのはコロナ禍以降初めて。特にネパールやミャンマー、米国などからの留学生がコロナ禍前だった19年の同時期を上回った。

日本の大学や専門学校に在籍し、22年度に海外の大学などに留学した日本人学生は5万8162人だった。前年度の5倍超となったものの、コロナ禍前の18年度(11万5146人)の半数にとどまった。入国制限を比較的早期に緩和した米国やカナダ、オーストラリアなどへの留学者数が回復した。

政府は33年までに日本人留学生を50万人に増やし、外国人留学生を40万人受け入れる目標を掲げている。

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