知人女性に性的暴行をしようとしてけがをさせたとして、不同意性交致傷の罪に問われた元宮崎市議の「スーパークレイジー君」こと西本誠被告(37)の裁判員裁判の判決公判が24日、宮崎地裁であった。船戸宏之裁判長は「執拗(しつよう)なわいせつ行為で相当に悪質」などと述べ、懲役4年6カ月(求刑懲役7年)を言い渡した。
起訴状によると、西本被告は2023年9月3日未明、宮崎市内で知人の30代女性を市内のホテルに無理やり連れ込み、ベッドに押し倒して馬乗りになるなど暴行を加え、性交しようとしたとされる。女性はホテルの部屋から逃げる際に転倒し、右腕や左手に約3週間のけがを負った。
西本被告は初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めており、争点は量刑だった。
検察側は論告で、西本被告が嫌がる女性を性行為目的で無理やりホテルに連れ込んで暴行したなどとして、「卑劣、強引で執拗な犯行。被害者に落ち度はなく、相当期間の実刑判決が求められる」と主張。一方、弁護側は「性行為はなく、示談の意思を示している」などと執行猶予付きの判決を求めていた。
西本被告は23年4月の宮崎市議選で当選したが、保釈された後の今年2月に辞職した。(石川雅彦)
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