警視庁は15日、東京都の70代男性が、SNSを通じた投資詐欺の被害に遭い、約1億4千万円をだまし取られたと発表した。詐欺事件とみて調べる。
特殊詐欺対策本部によると、男性は2023年10月以降、著名人の実業家をかたる者からLINEで「投資テクニックを教えてあげる」などと連絡を受け、指定されたアプリをダウンロードした。「アプリから特定の口座に入金すれば確実に利益が出る」と言われ、24年4月上旬までに十数回にわたり、この人物が管理する口座へ計約1億4千万円を振り込んだという。
昨年1年間に都内で被害届が出された「SNS型投資詐欺」は210件で、被害額は計38億円。今年は昨年を上回るペースの被害相談が寄せられているといい、警視庁は注意を呼びかけている。
栃木の67歳女性も1億2千万円被害
また栃木県警は15日、同県下野市の非常勤講師の女性(67)がSNS投資詐欺で約1億2388万円をだまし取られたと発表した。女性は昨年11月、メタ(旧・フェイスブック)の広告を通じ、著名な経済アナリストを装う人物とLINEでつながり、振り込んだという。(比嘉展玖、御船紗子)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。