秋篠宮さまは23日、水戸市で開かれた日本植物園協会第59回大会に出席した。
開会式で秋篠宮さまは「歴史ある水戸市にはさまざまな形の植物園の原点ともいうべきものがある」と述べた。植物園は植物とキノコ類の系統保存と継承、多様性の保全、憩いの場としての機能など多岐にわたる重要な役割を担っているとし、「ますますの発展に寄与していただくことを願っております」と話した。
今大会では、高山植物の栽培技術の開発に取り組み、希少な植物の育成や保全に顕著な功績をあげるなどした個人や団体を表彰した。
大会前には市植物公園を視察し、協会会長でもある西川綾子園長が案内した。案内した職員によると、秋篠宮さまが自らスマートフォンを取り出して撮影する場面もあったという。低い位置の植物は腰をかがめて観察し、通り過ぎたところに戻るなどしながら時間を掛けて見て回った。マダガスカルや南アフリカの砂漠などに自生するパキポディウムや赤やピンク、紫などの花を咲かせた約40種類のサルビアも興味深そうに観察。「植物の冬の管理はどのようにするのですか」と尋ねたり、「私はパキポディウムやアデニウムが好きです」と話したりしたという。
協会は全国の植物園でつくる団体で、秋篠宮さまは総裁を務めている。
宮内庁によると、秋篠宮さまが茨城県を訪問するのは、昨年11月にあった全国育樹祭以来。(力丸祥子、富永鈴香)
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