電車やバスの混雑緩和を狙い通勤に船を活用する「船通勤」の第2弾が、22日、晴海(東京都中央区)―日の出(港区)間で始まった。五輪選手村を改修したマンション群「晴海フラッグ」がオープンして人口増が見込まれる晴海地区と都心を結ぶ。

 「晴海五丁目船着き場」と「日の出船着き場」を、毎週火~木曜の朝の通勤時間帯に4往復する。通常は電車や徒歩などで約40~50分かかるルートが約5分になる。晴海地区に住む30代の会社員男性は「ゆっくり座れるし、気持ちもリラックスできていいですね」と話していた。

 サービス名は「ブルーフェリー」で、小型船の定員は44人。運賃は片道大人500円。ブルーフェリーのホームページ(https://blue-ferry.mobi/)で予約が必要だが、空きがあれば予約なしでも乗れる。

 都が日常の移動手段として船の活用を目指す「舟運」の一環。今事業は野村不動産(新宿区)と東京湾クルージング(江戸川区)が担い、都が経費の一部を補助する。第1弾として昨年10月、日本橋(中央区)―豊洲(江東区)間の運航が始まった。都は今後も航路を増やす方針だ。(石平道典)

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