ツシマヤマネコの「ひかり」=2023年12月、長崎県対馬市(環境省対馬自然保護官事務所厳原事務室提供)
国の天然記念物ツシマヤマネコの絶滅を防ぐため、長崎県対馬市の「ツシマヤマネコ野生順化ステーション」で自然環境で生き抜けるよう訓練した雄1匹を野生に戻す環境省の計画を巡り、同省は15日、22日に実施すると正式発表した。保護や増殖に向けて設置した同施設で訓練した個体の「放獣」は初めてとなる。 環境省によると、放獣するのは推定1歳の「ひかり」(体重約2・8キロ)。野生下で生まれたが、23年7月に同市上県町の道路で交通事故に遭い、「対馬野生生物保護センター」で治療を受けた。 保護された当時は推定2~3カ月の幼獣。訓練を順調にこなし、同省は「野生下での生活に支障はない」と判断した。
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