家庭の電気やガス料金が軒並み値上がりするのは、火力発電の燃料や都市ガスの原料となる液化天然ガス(LNG)の輸入価格が落ち着いたことから、政府が補助金を打ち切るためだ。一方、ガソリンなどの燃油代補助は原油価格の高止まりを踏まえしばらく続ける。  電気やガス代への影響が大きいLNG価格は、2022年2月のロシアのウクライナ侵攻を契機に高騰した。財務省の貿易統計によると、1トン当たりの輸入価格は22年9月に約16万円まで上昇し、侵攻前の22年1月の約2倍に達した。  だが、その後は供給不安が後退したことなどから下落傾向をたどり、今年2月には侵攻前と同水準まで低下。政府は補助終了を決断した。


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