2025年大阪・関西万博の会場となる人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で建設が進む大屋根リングが21日夜、試験点灯され、暗闇に巨大な木製の形状が浮かび上がった。

 主催する日本国際博覧会協会によると、一帯では仮設から常設の電源への移行を控えており、工事の本格化を前に仮設電源での試験点灯の様子を公開したという。

 リングは、直径675メートル、1周2キロ、幅30メートルの世界最大級の木造建築物となる。海外パビリオンなどを取り囲むように建てられ「多様でありながら、ひとつ」という万博の理念を表すシンボルとされている。上部は歩道になっており、万博期間中の夜間はライトアップされる。

 ただ、建設費が344億円にも上り、閉幕後に解体されることも批判された。現在、万博後の活用策が検討されている。

 これまでに約9割が出来上がっており、9月末には全体がつながる見通し。(野平悠一)

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