逮捕されたのは神奈川県川崎市の会社役員、藤井亮平容疑者(41)ら合わせて12人です。

警察によりますと、去年6月までの2年近くの間に、実体のない会社、いわゆるペーパーカンパニーを設立したうえで、詐欺の被害者などから法人名義の口座に振り込まれた金、合わせて550万円余りを別の口座に移して資金洗浄を行ったとして、組織犯罪処罰法違反などの疑いが持たれています。

容疑者らは知人に依頼したりSNSで募集したりして、これまでに他人名義でおよそ500の法人を設立し、合わせて4000以上の口座を管理していたとみられるということです。

警察によりますと、これらの口座にはこれまでに少なくとも600億円の入金が確認されていて、この中には特殊詐欺や投資詐欺の被害金、それにオンラインカジノの収益などが含まれている疑いがあるということです。

警察はペーパーカンパニーを悪用し、犯罪グループなどから依頼を受けて資金洗浄を繰り返していた疑いがあるとみて調べるとともに、ほかにも30人以上が関わっているとみて捜査しています。

逮捕された12人の認否については明らかにしていません。

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