21日にオンラインで開かれた緊急の会議には秋田県のほか、国や自治体、それに警察などの担当者が参加しました。
この中で、県の担当者はクマによる人への被害の発生パターンとして、防衛目的の攻撃、偶発的な衝突、積極的な攻撃の3つを挙げ、このうち大部分を占める防衛目的の攻撃は鈴などで音を出すことで被害を防ぐことができると説明しました。
そのうえで、鹿角市で警察官を襲ったクマは現場の状況などから積極的な攻撃によるものと考えられ、音を鳴らすなど一般的な対策では被害を十分に防ぐことができないという見解を示しました。
そして、県の担当者は、積極的な攻撃をしてくるクマは連続して襲ってくる可能性が高いとして「そのようなクマがいる場所は非常に危険で、絶対に人が入らないよう、速やかに入山禁止にすることが重要だ」と強調していました。
会議に参加した鹿角市農地林務課の小舘源太さんは「関係機関と迅速に連絡を取り合うことで、次の被害を防いでいきたい」と話していました。
秋田県 隣県に入山禁止の呼びかけ徹底を要請
また、秋田県は現場の山林を含むエリアを入山禁止にしたうえで、21日に隣接する東北の4つの県に対し入山禁止の呼びかけを徹底するよう要請しました。
秋田県によりますと、警察官がクマに襲われた鹿角市十和田大湯の現場の山林を含むエリアは、この時期、タケノコ採りなどで県内だけではなく隣接するほかの県からも山に入る人が多いということです。
このため県は、このエリアを入山禁止にしたうえで21日、隣接する青森、岩手、宮城、山形の4県に対しホームページやSNSなどで入山禁止の呼びかけを徹底するよう文書で要請しました。
要請について佐竹知事は「この時期、タケノコ採りに来る人たちは地元よりも隣県が多いと感じている。しっかり隣県に協力をお願いしたい」と話していました。
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