21日午前8時ごろ、別海町中春別にある牧場の乳牛を飼育している施設の中で、子牛4頭が死んでいるのを従業員が見つけ、警察に通報しました。

警察や町によりますと、施設内ではほかにも4頭の子牛がけがをしていて、ひっかかれたような傷が残っていたということです。

また現場からはヒグマのものとみられる足跡が複数見つかり、警察や町は、被害を受けた子牛合わせて8頭はヒグマに襲われたとみています。

牧場の関係者が20日午後4時半ごろに見回りを行ったときには異常はなかったということで、子牛は20日夜から21日朝にかけて襲われた可能性が高いということです。

現場は町の中心部から北に15キロほど離れた牧場が点在する地域で、警察や町は周辺の牧場や住民に警戒を呼びかけています。

北海道東部では「OSO18」と呼ばれたヒグマが2019年から去年にかけて合わせて66頭の牛を襲う被害が発生し、去年駆除されています。

被害受けた牧場「衝撃的でまさかと思った」

子牛が被害を受けた別海町の牧場は酪農家から牛を預かり育成していて、子牛から成牛までおよそ1000頭が飼育されています。

「なかしゅんべつ未来牧場」の友貞義照専務は「衝撃的でまさかと思った。今回人的被害はなかったが、今後は複数人で作業にあたったり、見回りをしたりして警戒したい」と話していました。

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