天皇陛下は21日、インドネシアで開かれた「第10回世界水フォーラム」で、ビデオ形式で基調講演された。「繁栄を分かち合うための水」と題し、英語で約20分間スピーチした。陛下は長年、水問題の研究に取り組んでいる。

 講演で、昨年6月にインドネシアを公式訪問した際、5世紀ごろの治水事業を記した石碑を見たことなどを挙げ「水を分かち合う文化や歴史的施設は、社会が自然との共存をたゆまず続けてきた姿を示している」と指摘した。

 陛下は、皇太子時代の2003年に日本で開かれた第3回フォーラム以降、開催国を訪問して講演をしたり、ビデオメッセージを出したりしている。

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