茨城県警は17日、県央地域に住む60代の男性が、経済アナリストの森永卓郎さんをかたる人物によって投資詐欺の被害に遭い、約6310万円をだまし取られたと発表した。同日、被害届を受理したという。

 県警によると、男性は昨年12月、インターネット上で「森永卓郎」を名乗る広告をクリックしたところ、LINEのアカウント送信画面が表示されたため、森永さん本人のアカウントと思い込んで登録した。

 その後、「金(きん)は投資商品として人気が高まっている」などとLINEのメッセージが来たため、男性は今年1~2月、指定された口座に14回にわたって計5050万円を振り込んだ。

 虚偽の投資サイト上に利益が出たような表示があったことから、男性は現金を引き出そうとした。しかし「引き出すには保証金が必要だ」とのメッセージが届いたことから、2月6日に約1260万円を送金したという。

 それでも現金を引き出せないことから、翌7日、家族に相談して詐欺だとわかったという。

 SNSを利用した投資詐欺は相次いでいる。県警によると、今年4月末時点での認知件数は47件(被害総額約13億1700万円)で、前年同期比で3倍を超えている。(原田悠自)

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