京都市左京区の京都府立植物園で14日午前9時半ごろ、「シカが侵入して逃げ回っている」と来園者らから園に連絡があった。シカ2頭が園内に出没したことが確認され、園は安全確保のため来園者約300人を退園させて臨時休園にした。シカ2頭は園内にとどまっている可能性があり、15日も臨時休園にして捜索を続ける。

 園によると、シカは、園の北側にある北山門近くで見つかった。2頭はオスとみられ、1頭はツノが生えていたという。14日は京都府警下鴨署の署員や市の担当者ら約30人態勢で日没まで捜したが、捕獲できなかった。15日は午前中から職員が園内を巡回している。

 小林正典副園長は「シカは跳びはねたり、猛スピードで逃げたりして人間に慣れていないようだった。ツノもあって危険性が高く、園内の安全性が確認できないと、再開できない」と話した。(西崎啓太朗)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。