池上彰さんを起用した詐欺被害への注意を呼びかける動画の一場面(長野県警提供)

 「もうけ話には裏がある」。長野県内の特殊詐欺被害件数の急増を受け、県警が同県出身のジャーナリスト池上彰さんを起用して注意を呼びかける動画を作成した。SNS上の詐欺広告に池上さんの名前が悪用されているのを逆手に取り、防犯意識向上を図る。

 県警によると、県内のSNS型投資詐欺の認知件数は今年1~4月末時点で27件、被害総額は3億8280万円。昨年1年間を上回った。

 県警は説明力に定評がある池上さんに着目。出演を依頼し、動画2本をHPに公開した。

 動画で池上さんは「相手の顔も分からないのに、お金を渡すのは本当に考えられない」と指摘。手口を紹介する動画では「楽して稼げる副業はない」と訴えた。

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