能登半島地震で被災した水族館から避難している7羽のマゼランペンギンが東京都墨田区の「すみだ水族館」で開館前、散歩をしている。

 地震のため休館となっている石川県七尾市の「のとじま水族館」から2月1日に避難した。

 受け入れ当初、ペンギンたちは、見知らぬ飼育員に警戒感があったというが、今では自ら近寄ってくるようになった。

 散歩は施設に慣れてもらおうと、3月初旬に開始した。初めは、なかなか歩き出さなかったが、飼育員の誘導で一度前へ踏み出すと様々なものに興味津々。水槽で泳ぐ他のペンギンとも壁越しに鳴き合い、「コミュニケーションをとる」こともあるという。

 すみだ水族館飼育員の高嶋悠加里さんは、「早く地元に帰れることを願っています。それまでしっかりと飼育を続けたい」と話した。

 高嶋さんは、のとじま水族館のスタッフへも心を配る。「いつも一緒にいたペンギンと離ればなれになることは、とてもつらいと思う。自分だったら耐えられない」。安心してもらうため、体調を伝え、写真や動画を送るなど、細かく情報共有を続けている。(小宮健)

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