4月17日深夜に発生した豊後水道を震源とする地震で、最大震度6弱を観測したのは、愛媛、高知両県に計145カ所設置された観測点のうち、各1カ所のみだったことが16日、気象庁などへの取材で分かった。強い揺れは局地的であったため、被害が比較的抑えられたとみられる。  地震発生から17日で1カ月。震源地近くの愛媛、高知、大分の3県では、住宅の壁に亀裂が入るなどの被害が出たが、総務省消防庁によると建物の全半壊はなかった。一方で南海トラフ巨大地震とは異なるタイプの揺れであり、専門家は今後の地震で油断しないよう呼びかける。  震度は観測点で測定した計測震度を基に10段階で発表される。高知県宿毛市にある2カ所の震度計はそれぞれ6弱と5弱で、2段階の差があった。6弱だった愛媛県愛南町には5カ所の震度計があるが、6弱は1カ所のみ。宇和島市や大分県佐伯市でもばらつきがあった。気象庁は正常に震度計が作動していたことを確認している。  香川大の金田義行特任教授(地震学)は、揺れが強い地域は限られていたとの見方を示した。


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