名古屋市中川区で2015年、集団暴行を受けたイラン国籍の男性(当時27)が死亡した事件で、愛知県警は15日、イラン国籍の住居不詳レザイケリドバリ・セイエドモーセン容疑者(33)を殺人容疑で再逮捕し、発表した。認否を明らかにしていない。

 県警は薬物の密売を巡って対立するイラン人グループが事件に関与したとみて捜査。これまでに5人を逮捕し、同容疑者を含む3人を殺人容疑で指名手配していた。すでに複数人が実刑判決となり、主犯格とみられる男はイランに帰国後に捜査当局に逮捕されている。

 国際捜査課によると、レザイケリドバリ容疑者は15年12月20日午前1時半ごろ、同区西日置1丁目の路上で、数人と乗用車に乗っていたアナミ・シルマルド・ミラドさんを刃物で刺すなどして殺害した疑いがある。

 捜査関係者によると、レザイケリドバリ容疑者は3月、警視庁に出入国管理法違反の疑いで逮捕された。(奈良美里)

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