インターネットのアプリを利用して自分の歌声をライブ配信し、約5年間で約162万円の副業収入を得ていたとして、岡山市教育委員会は14日、同市立小学校の20代の女性講師を同日付で戒告の懲戒処分にし、発表した。講師は同日、依願退職した。

 市教委によると、講師は採用された2019年4月から今年4月までの間、ライブ配信アプリを使ってJポップなどの自分のライブ音声を配信し、視聴者から「投げ銭」と言われる収益対象アイテムを受け、計160万290円の副業収入を得ていた。講師は税務署からの問い合わせを受け、今年4月19日に校長に申し出て発覚。地方公務員法では、任命権者の許可を受けなければ、職員の営利を目的とする兼業を禁止している。

 講師は市教委の聞き取りに対し、自分だとわからないようにキャラクターの映像に歌声をのせて配信していたと説明。自宅を使って、多いときはほぼ毎日配信し、23年には年間約50万円の報酬を得ていた。得た報酬は配信をよりよいものにするため機材の購入などに充てていたとしている。

 講師は「なぜ悪いことと気づいていたのにやめられなかったのだろう。子どもたちや保護者、同僚に謝罪してもしきれない」と話しているという。(水田道雄)

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