2024年1〜3月に一人暮らしの自宅で亡くなった65歳以上の高齢者が約1万7千人確認されたことが14日、警察庁への取材で分かった。数値を年間ベースに単純に置き換えると、約6万8千人の高齢者が独居状態で死亡していると推計される。

「孤独死・孤立死」の実態把握のため、警察庁が初めて集計した。同庁によると、1〜3月に通報や医師からの届け出で警察が取り扱った一人暮らしの遺体(自殺も含む)のうち、自宅で亡くなった人は2万1716人(暫定値)だった。78%に当たる1万7034人を65歳以上の高齢者が占めた。

政府は23年に孤独死・孤立死の実態把握に向けたワーキンググループを設置した。警察庁は議論を深めるための資料として、自宅で死亡した一人暮らしの死者数の集計を実施した。

【関連記事】

  • ・増える高齢独居、誰が支える 孤立防ぐ仕組みを
  • ・認知症高齢者、迫る「7人に1人」 介護と仕事の両立難題

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。