三重県明和町の斎宮跡で6月1日に開かれる「第41回斎王まつり」のPRが13日、県庁であった。斎王役に選ばれた三田(さんだ)空来(そら)さん(20)らが、ハイライトの大行列「斎王群行」への意気込みを話した。

 三田さんは伊勢市出身の東大2年生。父方の祖父母が明和町在住のため、小学生のころにも子役で3回、群行に参加したといい「東京ではまつりのことは、ほとんど知られていない。夢だった斎王役を演じることで、全国に斎宮や明和町を知ってもらう手伝いができれば」と話した。今は所作などを勉強中という。表敬訪問を受けた一見勝之知事は「斎宮は(NHK大河ドラマの)『光る君へ』にも今後出てくるはずだ。歴史が詰まった三重の宝物を発信してほしい」と応じた。

 群行は6月1日午後1時50分に「斎王の森」を出発し、約80人が伊勢街道など約1キロを巡る。昨年に第40回を記念して始めた「夜の群行」は今年も開催し、午後7時10分から約40人が「斎王の森」から「さいくう平安の杜(もり)」まで約700メートルを歩く。(本井宏人)

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