東日本大震災や台風被害を乗り越え、復興の象徴となってきた三陸鉄道の開業40年を記念する式典が13日、本社のある岩手県宮古市内の会場で開かれた。同社の石川義晃社長は「地域の足を守り、地域振興に貢献する使命を果たすべく、社員一丸となって走り続けていく」と強調した。

式典には、地元関係者ら約110人が出席。同県の達増拓也知事は「車両そのものが岩手全体を代表するキャラクター。(今後も)地域や観光、経済振興の力となることを期待する」とあいさつした。

40年を祝う声は利用者からも上がった。宮古市の無職長沢潤子さん(78)は「(三鉄は)私の足。一番の移動手段で、駅員も誠実に対応してくれる」と話し、今後の存続に期待を示した。

大沢橋梁(きょうりょう)を通過する三陸鉄道リアス線の列車=13日午前、岩手県普代村

三陸鉄道開業40周年記念式典であいさつする同社の石川義晃社長=13日午後、岩手県宮古市

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