塩野義製薬が13日発表した2024年3月期連結決算は、売上高が前期比2.0%増の4350億円で過去最高だった。新型コロナウイルス治療薬「ゾコーバ」の売り上げは減少したが、輸出が堅調に推移した。純利益は12.4%減の1620億円で、早期希望退職制度に応募した300人超への退職金の支払いが影響した。
新型コロナやインフルエンザを含む感染症薬の売上高は829億円で、前期比で292億円減った。ゾコーバの政府購入分がなくなった影響だが、一般向けの販売が支えたという。注意欠陥多動性障害(ADHD)治療薬の権利移管に伴う一時金の受け取りも寄与した。
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