鎌倉の名刹(めいさつ)と神奈川県警大船署がタッグを組み、特殊詐欺対策に乗り出した。多くの観光客が利用するJR北鎌倉駅前で10日、「詐欺退散」と書かれた御朱印を集めたチラシが配られた。

 協力したのは建長寺と円覚寺、大船観音寺。12日の母の日にちなんで、署員らがカーネーションを添えて配布すると、受け取ったシニア世代の女性らはレアな御朱印に興味津々。地元の小学生たちも手を伸ばしていた。

 県内では今年、特殊詐欺が570件確認され、被害額は13億8千万円に上っている(7日現在)。佐々木卓栄署長は「詐欺を防ぐには話し合いが大事。この御朱印を会話のきっかけにしてほしい」と話している。(稲葉有紗)

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