千葉、神奈川、埼玉の3県知事に不快感を示した小池百合子東京都知事

 東京都が高校授業料の実質無償化など独自の子ども支援策を打ち出し、周辺の埼玉、千葉、神奈川3県が「地域間格差が拡大している」ど懸念を示し国に対応を求めた問題で、小池百合子都知事は10日の定例記者会見で「内容に明らかな事実誤認がある」などと3県の主張に異議を唱えた。  要望書は3県知事が9日に国に提出。都の経常収支比率が全国最低で「自由に使える財源が潤沢」と指摘。住んでいる地域にとらわれない子ども施策実現と税源の偏在是正を求めた。  小池知事は、国の責任と財源で対策を講じるよう求めた点には同意した。その上で、経常収支比率算出に道路整備などの要素が加味されていないなどとし「都の財政が潤沢であるという指摘はファクト(事実)ではない」と反論した。  自身の給与を、全国最低水準に抑えるといった財源確保の取り組みを強調。「行政サービスの違いは地域ごとの優先順位の問題。これを財政の問題にすり替えるのは、自治の観点からどうなのか」と述べた。(原田遼) 

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