アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古沖への移設工事をめぐり、沖縄防衛局は、埋め立て予定地のうち軟弱地盤のある大浦湾側に生息するサンゴおよそ8万4000群体の移植作業を行う許可を県に申請しましたが、移設に反対する県は認めませんでした。

さらに水産資源の保護を所管する農林水産大臣がサンゴの移植を許可するよう指示を出したのに対し、県は「違法な国の関与だ」として指示の取り消しを求める訴えを起こしましたが、先月25日の最高裁判所の決定で県の敗訴が確定していました。

これにより県には、サンゴの移植申請を許可する義務が生じていましたが、まだ許可されていないことから農林水産省は10日、地方自治法に基づいて、許可するよう勧告する文書を郵送しました。

文書では、今月16日までに許可するよう求めていて、農林水産省は「違法状態を是正し、速やかに許可してほしい」としています。

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