新潟市では今月31日に新潟水俣病の歴史や教訓を伝える集いが開かれますが、患者団体などはこの場に伊藤環境大臣が出席し患者の声を聞くよう求めていて10日は県庁を訪れて花角知事に対し国に要請するよう訴える要望書を提出しました。
今月1日に熊本県で水俣病の犠牲者を追悼する慰霊式のあとの環境大臣と患者や被害者などの団体の代表との懇談の場で、団体のメンバーが発言している途中に、制限時間を超過したとして環境省の職員がマイクを切った問題を受けてこれまでよりも強く大臣の出席を求めたいとしています。
要望した新潟水俣病被害者の会の小武節子会長は、「私も何十年も苦しみ続けて、差別と偏見のなか生きてきました。今回の環境省の対応は怒りを覚えて震えが止まりませんでした。大臣は九州の方には出席しても新潟には来てくれません。ぜひ新潟に来て、思いを聞いてもらいたいです」と話していました。
また、新潟水俣病阿賀野患者会の曽我浩会長代行は「今回の事態は環境省の患者への寄り添う姿勢が薄れてきた結果で、大変ひどいことです。熊本と同じく水俣病の患者がいるのに新潟では意見を述べる場すらなく、私たちとも懇談してほしいです。新潟が軽く見られているようで不満です」と話していました。
患者団体などは環境省に対しても同様の要望書をすでに提出しています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。