愛媛県新居浜市内の市道で、交差点脇に立てられていたカーブミラー(高さ約3メートル、支柱の直径7・6センチ)が5日に倒れ、歩いていた小学生の男児の頭に当たり負傷していたことがわかった。当時は市内に強風波浪注意報が発令され、最大瞬間風速15・2メートルを記録していた。市が9日、明らかにした。

 市道路課によると、カーブミラーの設置時期は不明で、上部に角形のミラー2枚が取り付けられていた。市は2022年12月、市内にあるカーブミラー全約3200本を点検。このうち老朽化が確認された14本を交換した。倒れたカーブミラーを含む11本は根元などに腐食が確認されたため、補修テープを巻いて応急補強をしていた。

 男児は友人宅に向かう途中だった。根元から折れたカーブミラーが頭に当たったはずみで転倒し、近くにいた家族の通報で救急搬送された。出血はなく、たんこぶができていた。頭部CT検査などで異常は確認されていないという。

 事故を受けて市は9日、22年の点検で老朽化が確認された317本のカーブミラーの再点検を始めた。前回よりも詳しく調べ、補修と交換を進める。

 現場はJR新居浜駅の北東約6キロの住宅街。当時の最大瞬間風速15・2メートルは現場から約3キロ離れた市消防本部付近で観測された。(堀江泰史)

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