宮内庁は9日、天皇、皇后両陛下の長女愛子さまが11日に東京都千代田区の国立公文書館で、春の特別展「夢みる光源氏――公文書館で平安文学ナナメ読み!――」を視察すると発表した。主催者の願い出を受けたもので、同様の公務に単独で臨むのは初めて。

 愛子さまは今年3月に学習院大学を卒業。4月に入社した日本赤十字社での勤務の傍ら、成年皇族としての活動も本格化させている。

 同展は、「夢」をテーマに、平安時代に成立した物語文学の傑作「源氏物語」やその注釈書に関する資料を展示。主人公・光源氏の夢に現れた女がやがて「物の怪」となり、光源氏の恋人「夕顔」をとり殺してしまう場面が描かれた資料などが並んでいる。

 愛子さまは大学時代には源氏物語など、日本のさまざまな古典文学について学んだ。(中田絢子)

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