韓国大統領府で開かれた記者会見で、ユン・ソンニョル大統領は、日韓関係について「さまざまな懸案や歴史が障害になり得ることもあるが、耐えることは耐えながら進むべき方向に歩まなければならない。岸田総理大臣とは互いに十分信頼し、両国関係を発展させる姿勢が十分にあることも互いによく知っている」と述べました。
先月の総選挙で野党が過半数を占めたことで、国会などで対日政策の見直しを求める声が強まるという指摘もある中で、ユン大統領としては、今後も日韓関係の改善を進めていく姿勢を強調した形です。
このほか、去年の出生率が過去最低を更新するなど、少子化に歯止めがかからない状況について「国家非常事態と言える」と指摘し、少子化対策に取り組む省庁を新たに設置する意向を示しました。
ユン大統領が単独で記者会見を開くのは、就任100日後に開いたおととし8月以来1年9か月ぶりで、総選挙で与党が大敗した原因として、ユン大統領の独断的な政権運営が影響したという声もあるだけに、記者会見を通じて広く国民に政権構想を説明するねらいがあったとみられます。
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