台湾の台北では17日、2010年から中国 上海との間で続く都市間交流フォーラムが開かれました。

この中で、上海の華源副市長は「両岸の同胞はこれまでずっと家族であり、われわれが行き交えばますます近く、親しくなる」と述べました。

これに対し、台北の蒋万安市長は「対話を増やし、対立を減らすとともに平和を増やし、衝突を減らすことが必要だ」と述べ、協力を深めていく考えを強調しました。

中国は、台湾周辺で大規模な軍事演習を繰り返し、今月も多数の艦艇を連日展開するなど、「台湾独立派」とみなす民進党の頼清徳総統への圧力を強めています。

蒋市長は中国で共産党との内戦に敗れて台湾に移った蒋介石のひ孫にあたり、「中国に融和的」とされる最大野党・国民党のホープとみられています。

中国の共産党政権は「台湾と中国大陸はともに1つの中国に属する」とする主張を認めない台湾の民進党政権との対話を拒否する一方、これを認める国民党とは交流していて、今回のフォーラムを通じて頼総統をけん制するねらいがあるとみられます。

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