海洋進出を強める中国を念頭に、フランスは、海軍の原子力空母「シャルル・ドゴール」を中心とした空母打撃群をインド洋や太平洋で行われる多国間演習に派遣する予定で、インド太平洋地域への関与を強めています。
フランス軍の太平洋地域の統合司令官を務めるギヨーム・パンジェ少将が17日、都内で、NHKのインタビューに応じました。
この中でパンジェ少将は、インド太平洋地域の安全保障上の課題について「太平洋の島しょ国では、違法漁業や麻薬密売などが脅威となっているほか、朝鮮半島では、核兵器の拡散や密輸、弾道ミサイルなどが課題となっている」と述べたうえで、今回の日本訪問中に自衛隊やアメリカ軍の指導部と会談し、連携を深めたい考えを示しました。
また、パンジェ少将はインタビューの前に行われた会見で、来年2月から3月ごろに、フランス軍の空母打撃群の一部が日本の南部に寄港する予定だと明らかにしました。
具体的な内容には言及していませんが、自衛隊との軍事的な交流も予定されているということです。
パンジェ少将はインタビューで「日本が抱えている懸念やわれわれがともに直面している脅威を理解し、地域の安全保障上の課題への協力を強化したい」と話していました。
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