ミット・ロムニー上院議員(2022年1月)=ロイター

【ワシントン=共同】米共和党の重鎮で、今期をもって引退するミット・ロムニー上院議員(77)は15日放送のCNNテレビのインタビューで、トランプ次期大統領を改めて批判した。「私の考えでは、リーダーを選ぶ際に最も重要なのは人格だ」と指摘。指導者は正直で高潔であるべきで、個人ではなく国家の利益に基づいた行動を取る必要があると訴えた。

ロムニー氏は共和党内でトランプ氏への批判を恐れない数少ない穏健派議員の代表格。トランプ氏の2回の弾劾裁判でいずれも有罪票を投じた。

トランプ氏の閣僚候補らが過去の問題発言などから資質を疑問視されていることに関し、人事を承認する上院に対し「国にとって恥になるような隠された問題がなく、ふさわしい資格を持つことを確認する責任がある」と注文を付けた。

ロムニー氏は東部マサチューセッツ州知事を務め、2012年大統領選で当時のオバマ大統領に敗北。18年に西部ユタ州選出の上院議員に当選した。来年1月に任期満了を迎える。

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