ユン・ソンニョル大統領による「非常戒厳」をめぐって捜査を進めている検察の捜査本部は、ユン大統領に対し、15日午前に出頭するよう要請していたことを明らかにしました。
ユン大統領は、この出頭要請には応じなかったということです。
韓国の通信社、連合ニュースは、内乱と職権乱用の疑いで捜査を進めている検察がユン大統領に対し、16日にも改めて出頭要請を出すと伝えています。
ユン大統領が出頭に応じなかった理由は明らかになっていませんが、大統領は今月12日の談話で「非常戒厳」の宣言を正当化し「弾劾であれ、捜査であれ、私は堂々と立ち向かう」と強調していました。
連合ニュースは「刑事訴訟法では、正当な理由なく出頭要請に応じなければ拘束できるとされていて、大統領が引き続き要請に応じなかった場合、検察は拘束令状を請求する可能性もある」などと伝えていて、今後の大統領の対応が焦点となっています。
一方、国会でユン大統領の弾劾を求める議案が可決されたことを受け、憲法裁判所が、180日以内に弾劾が妥当かどうか判断することになっています。
これについて憲法裁判所は16日午前、はじめての会議を開いて今後の日程を検討する方針で、弾劾をめぐる憲法裁判所の審理の行方も注目されています。
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