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Q. 始まりは?
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Q. 非常戒厳を受けてどんな動きが?
Q. 始まりは?
A. 始まりは今月3日夜のユン大統領による突然の談話発表でした。
来年の予算案に合意しない野党側の対応などを理由に「国政はまひ状態にある。憲政の秩序を守る」として非常戒厳を宣言したのです。
軍の部隊が国会の建物に突入する事態となりました。
これを受けて、韓国の国会が非常戒厳を解除するように要求する決議案を可決すると、ユン大統領は4日の早朝に解除すると発表。
その後、閣議が開かれて非常戒厳は解除されました。
Q. 非常戒厳を受けてどんな動きが?
A. 国会で過半数の議席を占める最大野党「共に民主党」など野党6党は4日午後、ユン大統領の弾劾を求める議案を国会に提出しましたが、7日の採決で与党議員のほとんどが議場から退出し、議案は廃案になりました。
野党側は可決されるまで、繰り返し議案を提出する構えです。
Q. 戒厳から弾劾・捜査をめぐる動きは?
▼12月3日:ユン大統領が「非常戒厳」を宣言
▼12月4日:国会が戒厳解除の要求決議を可決し、戒厳解除。
:野党が大統領の弾劾を求める議案を国会に提出。
▼12月7日:ユン大統領が国民向け談話で謝罪。
:与党議員のほとんどが国会議場を退出し弾劾議案が不成立で廃案に。
▼12月8日:非常戒厳を進言したとされるキム・ヨンヒョン(金龍顕)前国防相を検察が拘束。
▼12月10日:検察がキム前国防相を逮捕。
▼12月11日:警察が警察庁長官とソウル警察トップを拘束。
▼12月12日:ユン大統領が国民向け談話で「弾劾と捜査に立ち向かう」と表明。
:野党が弾劾を求める議案を再提出。
Q. 今後どうなるのか?
A. 野党側は弾劾の議案が可決されない場合、週に1回のペースで議案を提出するとしています。
韓国メディアによりますと、否決された議案は同じ会期内で再提出できないため、野党側は1週間ごとに臨時国会を開いて、そのたびに議案を提出するということです。
弾劾の議案が国会で可決されると大統領は職務を停止されて、首相が大統領の職務を代行することになります。
その後、憲法裁判所が180日以内に弾劾が妥当かどうか、最終的な決定を言い渡すことになります。
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