ドイツ東部ドレスデンで3日夜、ドイツの政権与党、社会民主党(SPD)に所属するマティアス・エッケ欧州議会議員(41)が4人組の男に襲われ、重傷を負う事件があった。現地警察は6日、容疑者は全員17~18歳のドイツ人と特定したと発表した。うち1人はすでに出頭しているという。
SPDの発表や独メディアによると、エッケ氏は6月にある欧州議会選に向け、通りで選挙ポスターを貼っていたところ、殴られた。顔の一部が骨折して手術を受けたという。
その直前に別の政権与党「緑の党」のスタッフが同じ通りで、同じく4人組に暴行を受けた。警察は特徴などから同一犯とみている。
このうち17歳の少年が5日に警察に出頭し、犯行を認めた。警察はほかの3人についても特定し、行方を追っている。
ショルツ首相は、X(旧ツイッター)で、「民主主義を脅かす」と批判。「我々は団結して立ち向かわないといけない」と訴えた。
公共放送ARDによると、ドレスデンでは5日、暴力に抗議し、民主主義を守ろうと呼びかけるデモがあり、3千人が参加した。(ベルリン=寺西和男)
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