次期商務長官に起用された、キャンター・フィッツジェラルドのラトニックCEO=AP

【ニューヨーク=竹内弘文】米証券取引委員会(SEC)は12日、米投資銀行キャンター・フィッツジェラルドに対し、同社管理の特別買収目的会社(SPAC)の開示が投資家に誤解を与えたとし675万ドル(約10億円)の罰金を科したと発表した。キャンターのハワード・ラトニック最高経営責任者(CEO)はトランプ次期大統領から商務長官に起用された。

キャンター幹部が管理する2つのSPACは2020〜21年の新規株式公開(IPO)で資金を調達するのに先立ち、買収対象となりうる企業と事実上の交渉を始めていたにもかかわらず、開示資料では異なる説明をしていたとSECは認定した。キャンター側は罰金支払いで合意している。

ラトニック氏は米投資銀トップのなかで例外的にトランプ氏支持を鮮明にし、政権移行チームの共同議長を務める。トランプ氏は11月19日にラトニック氏の商務長官への起用を公表した。

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