シリアでは、独裁的なアサド政権が崩壊し、反政府勢力によって暫定政権の首相が任命されるなど政権の移譲に向けた動きが進んでいます。

反政府勢力を主導する「シリア解放機構」のジャウラニ指導者はロイター通信に対して、アサド政権の治安部隊を解散させるほか多くの市民が投獄されていた刑務所を閉鎖する考えを示しました。

さらにアサド政権が内戦下で使用し、国際的な非難を浴びた化学兵器について、「貯蔵庫の可能性がある場所を調査し、安全確保のため、国際機関と協力している」として、化学兵器は使用せず、国際機関の監視の目が届く体制を構築すると主張しました。

米国防総省「歓迎する」

これについてアメリカ国防総省のシン副報道官は11日の記者会見で「よいことだ。歓迎する」と述べました。

その一方で「ことばと行動が一致していなければならない」として、化学兵器をめぐる安全を確保するため、反政府勢力に具体的な対応を求めました。

また、シン副報道官は「われわれの焦点は化学兵器が悪者の手に渡らないようにすることだ」と話しています。

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