習近平国家主席は10日、IMF=国際通貨基金やWTO=世界貿易機関などの国際機関の代表らと北京で会談しました。
この中で習主席は今後のアメリカとの関係について、「対話を維持して協力を拡大するとともに意見の相違を管理し、両国関係を安定的で健全かつ持続可能な方向へ発展させたい」と述べ、関係の安定化を目指す考えを示しました。
一方で、「関税戦争、貿易戦争などは歴史の潮流や経済のルールに反するもので、勝者は存在しない」と述べ、先月、中国の製品に10%の追加関税を課す方針を示したトランプ次期大統領をけん制しました。
米中の間では、トランプ氏が前回の大統領の任期中、中国製品に対して、最大25%の関税を上乗せする措置を発動し、「貿易戦争」と呼ばれる事態に発展しました。
中国経済の減速に直面している習主席としては、トランプ次期大統領の就任を来月に控え、こうした事態の再来は避けたい意向を示した形です。
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