大手製薬会社、アステラス製薬の50代の日本人男性社員は、去年3月、スパイ行為に関わったとして中国の北京で国家安全当局に拘束され、その後、逮捕・起訴されていました。

北京にある日本大使館によりますと、この男性の初公判が先月下旬に北京市内の裁判所で行われました。

裁判は非公開で、日本大使館員の傍聴も認められなかったということです。

今後の審理の予定は明らかにされておらず、拘束が長期化しています。

日本大使館は「本人との面会や家族との連絡など引き続き適切に支援をしていく。中国側にはさまざまなレベルでの接触の機会を通じて早期解放を今後も強く求めていく」としています。

中国では、2014年に反スパイ法が施行されて以降、外国人がスパイ行為に関わったとして当局に拘束されるケースが相次いでいて、日本人もこれまでに17人が拘束され、このうち5人が現在も服役中や裁判中で、帰国できない状態が続いています。

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