ウォンとドルの取り引きでは一時、1ドル=1440ウォン台まで値下がりし、2022年10月以来、およそ2年ぶりのウォン安水準となりました。

その後非常戒厳の解除でウォンを買い戻す動きも出ていますが、神経質な取り引きが続いています。

また、4日の韓国の株式市場は、取り引き開始から自動車や半導体、鉄鋼など幅広い銘柄に売り注文が広がっています。

韓国の代表的な株価指数KOSPIは、前日の終値と比べて一時、2.3%の大幅な値下がりとなっています。

市場関係者は「非常戒厳は解除されたが、投資家の間では、政治をめぐる混乱が当面、続くのではないかとの警戒感が広がっている」と話しています。

円高ドル安が進む場面も

外国為替市場では3日夜、韓国のユン大統領が「非常戒厳を宣布する」と発表したあと韓国のウォンが一時売られ、円相場でもリスクを避けようと比較的安全な資産として円が買われ、円高ドル安が進む場面がありました。

市場関係者は「韓国の非常戒厳は解除されたものの、このあと韓国では混乱が続くのではないかといった警戒感もくすぶっていて、円を買おうとする動きも一部でみられる」と話しています。

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