鉱物資源が豊かな南アフリカでは閉鎖された鉱山での違法な採掘が後をたたず、犯罪組織の資金源になっていると指摘されています。
こうした中、北部スティルフォンテーンにある閉鎖された鉱山では警察が違法な金の採掘の摘発に乗り出し、1か月以上にわたって周辺を包囲するとともに、食料や水の供給を制限して、中で採掘していた人たちに投降するよう呼びかけています。
中にいる人たちの多くは周辺国からの不法労働者で、これまでに1000人以上が投降し、逮捕されましたが、いまも逮捕や強制送還をおそれて少なくとも数百人が地下に立てこもっているということです。
NHKの取材班が2日、現地を訪れたところ、隣国モザンビーク出身の男性4人が地下から出てきて投降し、警察の尋問を受けていました。
男性たちはNHKの取材に対し、警察に包囲されて以降、中では食べ物がなくなり、歯磨き粉をなめたり虫を捕まえて食べたりして飢えをしのいでいたことを明らかにしました。
男性のひとりは「食べるものがなく働くこともできずただ座っていた。中にはたくさんの遺体もあり、眠っているかと思っていた人が死んでいたこともあった」と話していました。
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