トランプ次期大統領は、最優先課題と位置づける国境管理の責任者に、1期目のトランプ政権で移民関税執行局の局長代行を務め、不法入国者の厳格な取締りを主導した、トム・ホーマン氏の起用を発表しています。

ホーマン氏は26日、メキシコとの国境にあるテキサス州イーグルパスの軍事施設を訪れ、共和党のアボット州知事とともに国境警備にあたる州兵などを激励しました。

この中でホーマン氏は「はっきりさせよう。大規模な送還作戦は実行する。もしやらなかった場合、どんな選択肢があるというのか。国内にとどまらせれば国境問題が解決することはない」と述べ、トランプ氏の公約どおり、不法に入国した外国人の大規模な送還作戦を実行する姿勢を強調しました。

そして、大規模な送還に反対している民主党の知事などがいることを念頭に「われわれの妨害をすると言っている人たちにメッセージを送る。その一線を越えてはならない」と述べ、強くけん制しました。

ホーマン氏の国境視察には、トランプ氏が来年1月に大統領に就任したあと直ちに政策を実行に移す準備があることをアピールするねらいがあるものとみられます。

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