【ニューヨーク=野一色遥花】米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが26日発表した9月のS&Pコアロジック・ケース・シラー指数は前年同月と比べ3.9%(季節調整済み)上昇した。2023年8月以来13カ月ぶりの低い伸びとなった。住宅価格が既に高水準にある上、ローン金利も再び上がっていることが価格上昇を抑えている。
同指数は全米住宅価格を反映する。前月比では0.3%上昇した。都市別でみると、指数の上昇率はニューヨークが前年同月と比べ7.6%、クリーブランドが同7.1%上がった。主要20都市全てで前年同月を上回ったが、上昇率が10%を超えた都市はなかった。
キャピタル・エコノミクスの北米担当エコノミスト、トーマス・ライアン氏は、「価格の上昇はローン金利の夏場の低下を映すもの」と指摘した上で「住宅ローン金利が足元で再び上昇しており、今後伸び率がさらに鈍化するだろう」と解説する。
米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)発表の30年物固定住宅ローン金利は9月末に6.08%(週平均)まで下がったが11月21日発表で再び6.84%まで上がっている。
米連邦住宅金融庁(FHFA)が26日発表した9月の全米住宅価格指数(季節調整済み)は前年同月と比べ4.4%上昇した。
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