東京都内の銭湯で2月、盗撮した疑いで在日シンガポール大使館の元参事官(55)が警視庁の事情聴取を受けていたことが発覚した。元参事官はすでに帰国したが、シンガポール外務省は2日、「日本の当局に情報を求め、事件を調査する」と現地メディアに明らかにした。

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 複数の現地メディアは2日、朝日新聞などの記事を引用する形で事件を報道。元参事官が18歳未満の男子生徒を盗撮した疑いがあることや、容疑を認めたものの警察署への同行を拒否し、4月中旬に「予定通り任務を終えて」帰国したことなどを伝えた。

 主要紙ストレーツ・タイムズは在日シンガポール大使館のウェブサイトで、4月18日付で元参事官の人事異動が出ていたことを確認したとしている。

 現地の外務省はテレビ局CNAの取材に対し、メディアからの連絡で事件を知ったとしたうえで、「調査を進める」と表明。「全職員が行動規範を守り、受け入れ国の法律を順守することを望む。日本の当局に協力し、必要な措置を取る」とコメントした。(バンコク=大部俊哉)

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