イラクでは、イラク戦争や過激派組織IS=イスラミックステートの台頭などで国内が混乱し、正確な人口を把握できない状態が続いていました。
こうしたなかイラク政府は20日、インフラ整備や教育の推進など国の復興を進めるために国民のデータを集めようと、1987年以来37年ぶりに全国的な国勢調査に乗り出しました。
このうちイラク北部のクルド人自治区のアルビルでは、調査員が家々を回り、家族の人数や生年月日などを確認してタブレット端末に入力していました。
AP通信によりますと、調査員はおよそ12万人にのぼるということです。
調査のためイラク全土では20日から21日まで緊急の場合を除いて外出が禁止され、アルビルでは通りを走る車はほとんどなく、商店が建ち並ぶ場所も閑散としていました。
国勢調査の最終的な結果は数か月後に発表されることになっていて、クルド人自治区の担当者は「調査結果が分析され、計画の策定に役立つことを期待している」と話していました。
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