ラオスの首都ビエンチャンでは、20日と21日の2日間の日程でASEANの10か国に加えてアメリカや中国、それに日本などが参加して、一連の国防相会議が開かれます。
加盟国のタイ政府によりますと、20日に開かれたASEANの国防相会議では来年、アメリカ海軍と情報共有の強化を目的とした海上での合同訓練を実施することを決めたということです。
また、加盟国の複数の政府当局者によりますと、この会議のあと、アメリカのオースティン国防長官も出席し、訓練の詳細について協議したということです。
ASEAN諸国としては中国がこの地域で海洋進出を強める中、トランプ次期政権下でもアメリカによる関与をつなぎとめておくねらいがあるとみられます。
21日は、ASEAN諸国に日本やアメリカ、中国など8か国の国防相らを加えた拡大会議も開かれる予定で、中国と一部の加盟国の間で争う南シナ海など、地域の安全保障上の課題について意見が交わされる見通しです。
米国防総省 “米中の国防相会談は実現せず”
ラオスでは、ASEAN=東南アジア諸国連合にアメリカや中国などを加えた拡大国防相会議も開かれ、アメリカのオースティン長官も出席する予定です。
これに合わせて米中の国防相会談が行われる可能性について、アメリカ国防総省のシン副報道官は19日の記者会見で「調整しようとしたが、残念ながら結果につながらなかった」と述べ、会談は実現しないという認識を示しました。
CNNテレビが、アメリカ政府高官の話として伝えたところによりますと、中国側は、アメリカによる最近の台湾への武器売却を理由にあげて会談を断ったということです。
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