ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ロシアによる軍事侵攻から1000日となるのにあわせてEU=ヨーロッパ連合の議会でオンラインで演説し、ウクライナ軍が越境攻撃を行っているロシア西部のクルスク州に配置された北朝鮮軍の兵士について言及しました。

この中で「いま、1万1000人の兵士がウクライナとの国境に配置されている。この部隊は10万人にまで増える可能性がある」と述べ、時間を与えれば状況は悪化するだけだとして各国にすみやかな対応を迫りました。

また、このあとデンマークのフレデリクセン首相と会談したゼレンスキー大統領はそろって記者会見を行い、アメリカから供与された射程の長いミサイルATACMSについてロシア領内で使用したか聞かれたのに対し、「詳細は語らない」と述べ、否定も肯定もしませんでした。

その上でロシアのプーチン大統領が核兵器の威嚇を繰り返していることについて「1000日もあればプーチンが平和を求めていないことは十分わかる。われわれの戦略は強くなることだ。プーチンが核兵器について話し始めたら、世界は強い対応を示す必要がある」と述べ、各国に屈しないよう訴えました。

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