オーストラリアは、フリゲート艦の老朽化に伴って、新たに最大11隻を導入する計画を発表していて、日本のほか、ドイツ、韓国、スペインの4か国が候補にあがっていました。

17日にオーストラリアで開かれた日米豪の防衛相会談のあとの記者会見で、マールズ国防相は「2つの企業に絞り込んだうちの1つが、三菱重工業の『もがみ』型で、とても優れている。来年にも最終決定を下すつもりだ」と述べて、三菱重工業が製造する海上自衛隊の最新の護衛艦「もがみ」と同じ型が最終候補に残っていることを明らかにしました。

計画では2020年代に最初の1隻を導入し、いずれはオーストラリア国内で共同開発、製造を行うとしています。

オーストラリアの公共放送ABCなどの複数のメディアは、もう1か国はドイツだとしていて、日本のものよりも価格が安い見込みだとしながらも、オーストラリアと日本はインド太平洋地域での防衛協力を強化していて、戦略的な重要性が増しているとしています。

中谷防衛相「前向きな発言を歓迎」

中谷防衛大臣は、訪問先のオーストラリアで記者団に対し「マールズ国防相から前向きな発言があったことを歓迎したい。政府としての正式発表はまだ行われていないが、最終選考に残れば、よい提案ができるよう、官民一体となって取り組んでいく」と述べました。

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